日本人でカレーを最初に見たのはだれ?食べたのは?きになる人物はこの人だ!

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(最終更新:2016年5月22日)

「今夜はカレーだよ」そんな声が聞こえると、顔がほころんでしまうのはいつの時代も同じ。

日本でのカレーの人気とバリエーションには本当に感心してしまいます。

まるで日本で生まれた料理のように愛されているカレー。

そんなカレーを初めて目の当たりにしたのは誰だったのでしょうか

そして、初めてカレーを食べたのは、誰だったのでしょうか。

今や日本独自の食べ物のような親近感を持つカレー。そんなカレーの歴史に迫ります!  

 

いつから日本に?

2カレー日本人初

明治維新にともない、日本は西洋のあらゆるものを取り入れて文明開化を目指します

日本人は着物を洋服に着替え、牛肉を食べ、電車を開通させ…

そんな西洋化まっさかりの日本でのビジネスを求め 1850年代の横浜には、ヨーロッパの商人が多く住み始めました。

彼らは、西洋料理を日本に紹介する延長としてカレー文化を日本に輸入します。

あれ、ちょっと待って。カレーってインドの食べ物じゃないの?

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そう、つまり日本に入ってきたカレーは、インドから輸入されたものではなく

インドを植民地とするイギリスからやってきた「イギリス流のカレー」なんですね。

 

インパクトありすぎ?見た感想は?

3カレー日本人初

初めてカレーに出会った日本人は、三宅秀清という人でした。

日本を代表して海外に派遣されたエリートです。

彼が始めてであったカレーは、イギリス流のカレーではなく、カレーの原点であるインドのカレーでした。

彼は初めて見たカレーの感想を、こんなふうに日誌に記録しています。

「飯の上ヘ唐辛子細味に致し、芋のドロドロのような物をかけ、これを手にて掻きまわして手づかみで食す。至って汚なき人物の物なり」。

スパイスと思われる唐辛子の細味ご飯にのせ、芋を煮込みすぎてドロドロしたようなものをかけて 手づかみで食べるなんて汚いなぁ、といった感じでしょうか。

もし、元祖インドカレーが日本にそのまま輸入されたら カレーはこんなに日本人に馴染まなかったかもしれませんね。  

 

カレーライスの原点ここにあり!

4日本人 カレー 最初
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日本に入ってきた「イギリス流のカレー」には 日本でまだ食べなれない西洋の野菜、お肉がたっぷり入っていました。

なれない食材を手軽に調理し、なじみのある白いごはんにかけて食べる、

カレーという料理は 文明開化の潤滑油であり、次第に私たちの馴染み深い存在となったのですね。

そんなカレーを「カレー」という名前で紹介したのは、 なんと『学問のすすめ』でおなじみ、福澤諭吉だったんだとか!

最初は「Curry(コルリ)」という名前だったものがカレーとして定着したようです。  

 

カレーを日本人で最初に食べたのは?

2 日本人 カレー 最初

カレーを最初に食べた日本人も、これまた有名なエリートです。

NHK大河ドラマ『八重の桜』を見た方はご存じなのでは?

会津藩白虎隊で唯一生き残った、山川健次郎です。

彼も三宅秀清と同様、日本の期待の星、エリートでした。

日本の再建にむけて、海外の文化を学ぶべくアメリカに派遣される船の中でカレーを食べたそうです

こう聞くと、ホテルカレーのようなおしゃれなカレーを、スマートに食べている姿を想像してしまいますが、

実際は、食べ慣れない味や、スープとも煮物ともつかないどろっとした食感にうんざりしながら食べていたようです。

「おいしい!」と思った食べ物がブレイクする現代とは異なり、カレーが日本人に親しまれるには時間がかかったのですね。  

 

カレーの中身は?

5日本人 カレー 最初

料理本「西洋料理指南」では、材料として鶏、海老、鯛、牡蛎、赤蛙を使ったカレーが紹介されています。

え、あれ?…読み間違いではありません。 「赤蛙(あかがえる)」。

食べなれないというか、衝撃的な食材ですよね。

さらにつっこむと、このカレー、チキンカレーであり、 シーフードカレーであり、 さらに蛙を入れたら、どんな味がするのでしょう。

なぞは深まるばかりです。

蛙のさばき方がわからず、どうやらこのカレーは家庭料理として定着するには 早かったようです。

 

いかがだったでしょうか。

明治時代の高級ホテル定番メニューとしても名高いカレー ルーツはインドではなくイギリス流

さらに、もしかしたら赤蛙が入ったカレーが日本に定着していたのかもしれない

次回カレーを口にするときは、そんな明治時代にちょっぴり思いをはせてみてください。  

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